村上春樹と同じ時代を生きることの意味について

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
を４月１２日に発売する村上春樹。

彼と同じ時代を生き、
次々と出版される新作を読めることってものすごく幸福だ、
と、個人的には思っています。

私個人は「文豪」というと、
まず夏目漱石や芥川龍之介、
古くは紫式部とか近松門左衛門とか、
まあそういった人物を思い浮かべるわけですが、
村上春樹もまた、彼らと同列の評価を後世の人々から与えられるはずだ、
と思うわけです。

そんな私は学生の頃、漱石の小説にハマっていたのですが、
明治時代の日本人に対して、
「こんな作品をリアルタイムで読めて、羨ましいなあ」
と、ある種の嫉妬すら覚えていました。

しかし考えてみれば、
私たちだって村上春樹という日本の文学史上屈指の大作家と
同じ時代を生きているんです。
その偶然性は、その幸福は、
決してお金には換えられないくらい貴重だと思います。

それなのに、ハードカバーは高いから買いたくないとか、
いつか図書館で借りて読めばいいやとか、
そういう風に思ってしまうのは、
ものすごく人生を損していると言えるのではないでしょうか。

この贅沢な幸福感を、４月に味わうかどうか。
選ぶのはあなたです。


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タグ：夏目漱石 芥川龍之介 紫式部 近松門左衛門 ハードカバー 幸福 意味